こんにちは。
FBIの深澤辰也です。
この度の熊本・大分を中心とした九州エリアにおける
地震により被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
私もこの仕事を始めたばかりに保険会社の実習生として働いてた頃、
同期入社の方が熊本におり、
また前職の上司が大分にいるので心配しましたが、
無事が確認とれ安堵しております。
しかし、被害の大きい地域には亡くなられた方、
ケガをされた方も多く、
避難を余儀なくされている方に物資が届かず、
その避難をされている自宅に空き巣被害も発生しており、
地震によりここまで人の生活が一変するのかと改めて痛感しております。
地震で倒壊した建物の復旧はまだ先の話になるかと思いますが、
東日本大震災の時に当社のお客様から多く質問される中に、
「地震保険に加入していて保険請求をする場合に、
保険会社は損害状況をどう確認するのか」
「倒壊したものを早く片づけたいけど保険会社に見てもらわないと
片づけられない」というのが多かったです。
このような場合、行ってほしいのが損害状況を写真で撮っておく事です。
通常は保険会社の調査員が現地に訪問し、
被害の状況を査定するのが原則です。
しかし、被害件数が多い場合はすぐに調査員が伺うのは難しいです。
とはいえ、被災された建物はすぐに片づけや
撤去などをしないと倒壊や防犯面で危険になる恐れもあるので、
待っている猶予はございません。
そのような状況においても保険会社は被害状況が解る証拠があれば、
現地が確認できなくても査定できます。
その為、写真を撮っておく事は非常に重要になります。
ではどの部分を撮れば良いのでしょうか?
建物については主に主要構造部である柱、屋根、外壁、基礎などの損傷箇所を撮ってください。
建物の基礎(土台)部分は地震によるヒビなのか、
経年劣化によるヒビなのか解らない箇所もあるかと存じますが、
そのような事はあまり気にせず全箇所撮ってください。
建物でも気が付いた箇所は全て撮ってください。
家財について、倒れて壊れたものだけを撮れば良いと思いがちですが、
壊れていなくても倒れたものや外れたものなど細目に収めてください。
例えば、ゴルフバックや賞状の額縁、
棚の中で倒れている置物などです。
地震発生前と発生後で異なる状態になっているものは細目に撮ってください。
地震保険は火災保険と異なり、
損害した対象物の実際の損害額を補償するのではなく、
建物全体、家財全体の損害の程度によって「全損」「半損」「一部損」の認定を行うので、
細かな点も損害として認められる可能性もございます。
この内容が何かの役に立てれば幸いです。
被災地の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。