皆さんこんにちは。
FBIの深澤辰也です。
連休を利用して嫁の実家の岐阜県高山市に行ってきました。
と言っても連休になると高山に行っているようなもんですが(笑)
高山は観光地ということもあるのかもしれませんが、
高﨑には無い独特の風習や食文化が根強く残っており、
行く度に色んな面を見られて刺激されます。
今回は嫁の実家の地域がお祭りがあるという事で見学させてもらいました。
岐阜の高山と言うと春と秋に行われる高山祭が有名で毎年多くの観光客が訪れます。
絢爛豪華な山車とからくり人形の見事な祭りで、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
しかし、今回の祭りはあくまでも地域の祭りで、
観光客向けではないもののようです。
せっかくゴールデンウィークで観光客も多く来る時期なのにこういう地域の祭りを
アピールするのも良いのではないかと思う気持ちもありますが。
私の中で祭りのイメージは盆踊りや神輿で
神社の境内に屋台がたくさん出てくるものですが、
この地域の祭りはそういうものではなく、
子供たちが「かんかご」、「子供みこし」、「獅子舞」の三つに分かれて
地域の各家庭を訪問します。
「かんかご」というのは小さい鐘を子供たちが持って金を鳴らしながら行脚する方達です。
「かんかご」と「獅子舞」は男の子達が行い、
子供みこしは女の子も含めて参加する形になっています。
各家庭は家の前に提灯を付け、
老若男女関係なく行脚する子供たちを楽しそうに見つめ、
熨斗袋に小遣いを入れて渡してました。
獅子舞に噛まれると縁起が良く、
小さいお子さんは獅子舞に泣かされると縁起がいいという事もあり、
小さい子がいる家庭には獅子舞が集まって子供たちをあの手この手で泣かそうとする
姿は見ていて微笑ましかったです。
その他に各家庭まで廻りませんが地元の神社の宮司さん達が神様をおみこしに乗せて
神社周辺を廻っておりました。
獅子舞やかんかごなどが道路の前に来る度に近所の方が家の前に出て
祭りに参加してました。里帰りなどをしている近所の方もいて、
久しぶりの再会に華を咲かせていた光景を目にして、
地域のお祭りが町の人たちの交流を促す手段になっており、
その町で生まれ育ったことへの誇りなどを感じるのではないかと思いました。
また、私が近所の方に私が住んでいる地域ではこういう祭りが無いと言ったところ多くの方が驚いてました。
高山は今回の地域だけでなく各地域ごとに時期は違えど同じような祭りをされているのだそうです。
祭りを保存しようという意識はあるかもしれませんが、
皆さん祭りがあって当たり前と言う気持ちもあるのだと思います。
この発想に私は驚きました。
以前、嫁の祖父と話をしていた時、
まだ高山が観光地として有名になる前に祖父の年代の方たちが、
高山の町で当たり前のようにやっていた祭りや朝市、建物などが他の地域の人に
好まれるかもしれないと保存や観光地として売り出そうと発起したという話をしていました。
それぐらい高山の方たちは独特の文化を当たり前のように伝承してきたのだと感じました。
群馬は地域ブランド力が全国ワースト1位と言われてますが、
必死になって観光地化や観光の目玉を作るという発想ではなく、
こういう地域にある当たり前の文化が実は他の地域の方から見れば魅力的なものになるのでは
と言う発想も大事なのではないかと感じました。
高山の祭りを見て
投稿日:2013年5月9日 更新日:
執筆者:fbistaff